幸せになる教育
35 年前、22 歳の私は教育を志しました。
教育の道を歩むのであれば、子ども達を『幸せに出来る教育』をしたい︕という熱い想いで一杯でした。
当時は受験戦争真っ只中でしたが、『受験には勝つ︕しかも幸せになる教育を貫いていく。』といった信念を持っていました。
だからこそ現場で直接指導をしていた25 年間は、小中高受験生が100%合格できたのだと思います。
『幸せになれる教育』とは、自分の一番好きなことが何であるかということが分かるようになる教育です。
好きなことを仕事にし、生きていける力を育むことを大切にしてきました。
難関大学を出ても、好きなことが見つからないままに私の会社に面接に来る大学生を沢山見てきたからです。
子どもの良いところを認め、誉めていけば自然に子ども自身が人生の答えを見つけていきます。
例え就職試験に沢山落ちても、好きなことは一生の夢だからこそ心にとめて生きていけます。
一流大学に合格したり、一流企業に入社できることに幸せがあるのではありません。
どれだけ好きなことで身を立てられるのかに、幸せはあるのだと思います。
勿論、好きなことを仕事にしても人間関係が上手くいかなければ幸せは半減してしまいます。
嫌いな人のいない場所に、身をおく方法はあります。
それは、他人の良い点だけを見て誉め、嫌なところは見ないと決めることです。
嫌なところとは、往々にして自分自身も持っていたりします。
親がこのような教えの育て方をしてくれたら、そこで育つ子どももこのような考えになれるものです。
私は、今まで多くの従業員と共に働いてきました。
その中で、いわゆる一流高校を卒業した人たちに共通することがあることを知りました。
それは、指示に対して素直であると言うことです。
指示においての素直を言い換えますと、正しく記憶し理解力が高いので推理力も加えながら、確実にこなす力を持っているということです。
人間の思考の一連の流れは、指示を聞いた後にその指示を記憶し、理解し推理しながら行なうことです。
但し、その後にそれ以上の発想力を発揮するという点においては別問題ですし、新たなアイデアを出したりすることも別です。
素直でない人でも素直にさせる方法があります。
本気で良い点だけを誉めるのです。
すると、誉めてくれた人にだけはとても素直になってくれます。
もし、素直でない人がいたら、本気で良い点を見てあげようとしていないということですね。
そのために、指示する自分自身が嫌な思いをし続けることになるというのにです。
人間は、一生幸せを求めて生きていくものです。
その道標が教育と人間関係だと思います。
誰もが、お金で幸せは買えないことは知っています。
でも、その方法は一人ひとりが出会う人や経験、そして書物から学んでつかんでいくものです。
だからこそ、我々大人は子ども達の幸せへの架け橋になれるよう、互いに認めあい誉めあっていきましょう!!
『パパもママも、毎日本当によくがんばっていますね︕パパとママのがんばりがあればこそ、子ども達は幸せにまた一歩近付いているんですね。子ども達が成長した後の楽しい時代も待っていますからね。57 歳の私は、今人生で一番幸せですから︕』


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