家庭教育の使命 学校教育の使命 塾の使命

2016/03/20
塾は、経済産業省の事業分類で「特定サービス産業」に分類されています。
つまり、サービス産業の一種で、教育を人々に提供する業種なのです。
学校は「学校教育」です。
サービスの提供はありません。
そのかわり、学校には教育のノルマが国から与えられています。
ノルマとは、教育期間に子ども達に教え、理解させるという内容のものです。
その中の国語力が、静岡県の小学六年生に足りなかったという結果が2年前日本中に知れ渡ったわけです。
国語力とは「論理的思考力」ともいえます。
それでは、静岡県の小学校では論理的思考力を育みにくいのでしょうか?
又は学校の先生がノルマを果たさなかったのでしょうか?
まず、思考力とはどのようにできるのでしょうか?
0歳~2歳ぐらいで言葉を覚え、3歳~4歳で物の持つ概念を覚えます。
概念を覚えるのは家庭です。
しかし、保護者が概念を教えず、正しい日本語を話さず絵本も読んであげなかったとしたら、子どもが自ら考えるための材料が不足します。
思考力をつけるとは、0歳児から始まっていることなのです。
静岡県の国語力を憂う時、私は学校教育の前に家庭教育であり「毎日絵本を10冊読むこと」を推奨せざるを得ません。
静岡県は寒さの厳しい他県に比べ、子どものいる女性が働く場所は多いと思います。
秋田県の小学六年生が国語力で一番でしたが「秋田方式」という勉強法で、小学生から自宅で学んでいるそうです。
私は教育の良い方法はどんどん真似をし、子ども達を伸ばしていく考えをもっています。
早速その本を購入し、現在読んでいます。
現代の家庭のあり方は、昭和の時代に比べると本当に千差万別であり個人主義が進んでいます。
従って、学校教育での統一性は、とても難しいものがあると思います。
教師の苦労は昭和のそれとは別なところで、心が疲弊するのではないかと察します。
その点、塾は、生徒の入会退会が自由です。
そしてどこにも守られていない分、貫きたい教育の道を自ら作っていくことができるのです。
つまり、オリジナル教育の提供こそ「教育のサービスができる業種」なのです。
22歳だった35年前、私が生み出したかった教育は『子ども達が幸せになれる教育』です。
教育が二度と政治に利用され戦争につながらないこと。
それには、自ら考えられる頭と感じる心をもつことなのです。
知識と心を育むことで本当の自由を見つけ、誰にも侵害されない知恵をもたせられることこそ家庭と学校と塾が行なっていかなければいけない教育だと私は捉えています。
子どもの幸せは、パパやママに沢山触って目を見て話しかけてもらうこと。
ここが原点なのです。

 

 

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