学校とこれからの世の中で必要な力

2018/07/26
私は22歳で塾を開業し38年になります。
塾のスタートからすぐに生徒さんが沢山いらしてくださり、あっという間に個人塾から株式会社の塾となり、私は社長になってしまいました。
その為、私自身は社会でもまれた経験がありません。
親に厳しくしつけられたことと、運動部で中高大ともまれた経験だけです。
現代の部活動と学校自体は横並びが一般的です。
しかし、社会は横並びではありません。
上下関係でできています。
私は上下関係の厳しい運動部に所属していたため、いかに上の人とも下の人とも上手に交流していくかという力こそ必要不可欠でした。
こうした経験こそが、社会で私が自分自身を活かして生きていく基になったのだと思います。
38年間の中で、AIの進歩は近年目ざましく教育をも変えようとしています。
それは、生徒にとって退屈で結果を出せない授業をする先生を、減らしていけるということにもつながっていくようです。
感情表現をしない先生と、答えればそれが合っていても、間違っていても応援メッセージを沢山与えてくれるAIとでは、AIの方がましなように思います。
指導できる生徒数のキャパシティが狭い先生より、各人のデータをすべて把握し適切なプリントを出してくれるAIの方が効果が大きいに決まっています。
テストの丸付けをAIに任せれば、自宅で先生が丸付けをしなくても済みます。
記述問題もタッチペンで記入したりパソコンで入力したりすれば済みます。
つまり、先生は本来最も大切な人との関わり方の指導に専念できるようになるのです。
但し、まずは先生自身の、コミュニケーション能力向上の為の研修を続けていかねばなりません。
先生は、世の中でもまれた経験がなくても、新卒ですぐに先生になる訳ですから教わる生徒こそ大変です。
医師になるには、インターン時代を過ごします。
人の命を預かる医師と、子どもの脳と心を預かる先生は、インターン時代を過ごす必要があると思うのです。
そして、人との対応試験に合格できるまで研修は続けるべきです。
学校が勉強を中心に運営できていた約30年前までは、先生たちは生徒に対し人との関わり方をも指導できていたと思います。
しかし、現代は様々な要因から人との関わりを中心に学校が運営されにくいと感じます。
だからこそ、人との関わり方を家庭でしっかりと教えていかなければ、社会で通用しないだけではなく、昔以上に人間関係が難しい現代において精神を病んで働けなくなってしまう若者が増え続けることになるでしょう。

 

 

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